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Ouji's Blog

折角董卓の機嫌が良か

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折角董卓の機嫌が良か

 折角董卓の機嫌が良かったというのに、あっという間に曇りから雨になってしまう。度々このように先例を出しては非難をするのを繰り返してきた、そこに代案などがあればまだ検討も出来るがそこへ至るまでの能力ではないのだ。

 

 結果として軋轢以外何も産み出さずにこの場にあった。そこへ荀爽が進み出た。

 

「相国へ申し上げます。月經 量多 先般より反旗を翻しているものが、冀州、冤州、荊州、豫州に御座います。兵糧が足らずに陣をさげましたが春の終わりにはまた盛り返してくるでしょう。そこで、それら地域の民に恩徳を与え減税を布告されてはいかがでしょうか?」

 

 考える材料を与えて気を逸らす、問われては答えないわけにはいかないので董卓も内容を吟味した。実際そこからの税収が都に納められるわけではない、こちらの命令を聞くはずもない。だが減税を布告することは可能で、住民が耳にするのを止めることも出来ない。

 

 では何が起こり得るかと言うと、皇帝への感謝とそれを布告した相国への歓迎。実施しなければ太守等らは非難され支持を失い、実施すれば連合軍の兵糧が満たされない。なるほどこれは名案のように思えた。

 

「それは良い考えだな司空殿。さすれば全土へそのように布告すべきであろう、皇帝の恩徳は天下へ平等に与えられるべきものであるからな」

 

 瓢箪から駒とはこれだ、別途地域にまでそういった言いつけがあれば、涼州や益州、揚州なども従わざるを得ない。悪政が目立つ政権ではあっても、これが実行されるならば清流派としても一先ず良しとするところ。

 

「相国のご英断に、臣民は皆が歓喜することでありましょう」 狼藉に目を瞑り、傍で仕えることにより漢へ良い影響を少しでも残したい。そのように考え己を捨てて国家を憂える荀爽は平然とその他の悪を見逃した。真意を知る者は他にも居るが、決して公の場で親しく言葉を交わすことはしない。

 

 最近卿の位についた、やはり学者で荀爽らと同じ清流派の韓融が進み出た。

 

「一部の諸侯が道を外れ世が乱れております。これを説得し、再び善導すべきは為政者の務めでありましょう。さすれば使者を送り、個別に説いて回らせてはいかがでありましょうか」

 

 これには複数の意味合いがあった。一つの勝負所とも言えるので、朝廷に電流が走ったかのように空気が緊張する。

 

「ほう、大鴻臚殿に伺いたい、詳細を」

 

 典客とも呼ばれていたことがある大鴻臚は、外交責任者という役割がある。中華は一つの国とすれば、外交先は異民族らなので、客を典するといったところ。とはいえ今は国内事情についての進言をしている。

 

「一部引き返せぬ程の罪を犯した者は別として、場所柄そうしたもの、周囲の者らに同調してしまった者、野望を持って進んで挙兵したもの、理由は複数ありましょう。それらのうち免罪可能な諸侯を説き伏せるのです。特に河内太守王匡殿は致し方なくと見て宜しいでしょう」

 

 河内は諸侯らの領地と洛陽の間、挙兵に反対すれば最初に攻め殺されてしまう場所だ、勢いがあった初期に同調しなければならない差し迫った事情と言われればその通り。一旦は任地を離れはしたが、その後また戻り領地を必死に統治しているのは確かに酌量出来る部分が大きい。

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