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何かイラッとする。」ハンベエは苦虫を噛み潰したように顔を歪めた。「早速で済まないが、例の謀略工作どうなっている?」 忙しない口調でモルフィネスがイザベラに問い掛けた。妾の手を取っても苦しゅうないぞよ。」 椅子に座りながらイザベラが右手の甲を口に当てて揶揄するように笑った。「いい加減、その物言い止めてくれ。「おやモルフィネスさん、アタシに期待してたのかい? いつも知謀は我に有りみたいな顔してるのに、人に頼るなんておかしいね。」「おいおい、イザベラ。モルフィネスにまでそんな事言うなよ。頑張ってるのに。」ハンベエは持て余し気味である。「ああそうだね。失礼、モルフィネスさん。まあ、無駄口は置いといて、手短に状況を説明するとするかね。」それから、イザベラはゴルゾーラと貴族代表のノーバーの間に生じている内訌を説明した。international school fee in hong kong 流石にハンベエをダシに使っている事までは言わなかったが。「十二神将のマッコレがノーバーを暗殺しようとして失敗ったのか。面白い事になって来たぞ。上手く行けば、太子の軍から貴族達一統を切り離せるかも知れん。」 モルフィネスの目が輝いて来た。「何かモルフィネスよ。今回の戦争では殊更敵の内部崩壊を狙ってないか。」ハンベエはモルフィネスの態度が不審な様子だ。「うむ、敵が分裂状態になれば、決戦で雌雄を決しなくても済むかも知れない。そうなれば、王女殿下の願い通り、兄君のゴルゾーラ殿下を殺めなくても事を収められるかも知れない。」「それでか・・・・・・。妙に最近煮詰まってるなと思ったが、そんな事を考えていたのか。」 ハンベエは氷の鉄仮面モルフィネスの口から意外な言葉を聞くように思えた。「・・・・・・。」 一方、イザベラは何も言わずに遠くを見るように視線を明後日の方に向けていた。ゴルゾーラの心奥深くまで心理的腑分けをしている彼女にしてみれば、表面的な事しか知らないモルフィネスの思惑は糠喜びにしか見えないのであろう。が、敢えて何も言わないでいた。「ああそう言えば、昨日の『御前会議』で俺達はベッツギ川の西岸に陣を敷いて太子の軍を待ち受ける事に決まった。」イザベラの謀略工作の状況報告が済むと、ハンベエが言った。「敵はもう進撃を開始して、先行する貴族達の軍はドウマガ原に向かってて、ひょっとしたら今頃ドウマガ原に着いてるかも知れないってのに悠長な話だね。間に合うのかい?」ちょっと呆れたようにイザベラが言った。「大丈夫だ。私の掴んでいる情報では太子軍はゲッソリナボルマンスク間の街道を、哨戒活動を繰り返しながら、一歩一歩進んで来る予定だ。ドウマガ原の次の哨戒活動拠点は『コデコトマル平原』だが、ゲッソリナに近付けば近付くほど進軍速度は遅くなるはずだ。」モルフィネスは本来の冷徹な表情に戻って答えた。コデコトマル平原は街道をドウマガ原から直線距離で五十キロ西に進んだところに有る平原で兵士二十万以上が野営をしても十分な広さを持っている。へええ・・・・・・。まあ、軍事の事はアタシには解らないけど、その哨戒活動ってのは随分時間が掛かるものなのかい?」「哨戒索敵もやりようによる。急ぐなら、一千人ほどの部隊を先行させて哨戒を進めて行けば時間も短縮できるが、今回の貴族軍のように五万人もの大軍でそれをすれば大いに進軍速度は遅くなる。大軍を野営させるにはそれなりの大きさを持つ場所が必要だから移動集結の繰り返しだけで時間を取る。かつ、食糧などの運搬補給にも時間を取られる。